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いばらの道

2024.05.27

土曜日ミポリン(中山美穂)のコンサートに行った。
鹿児島に来るのは25年ぶりだそうだ。あの頃はみんな若かった。
会場入口付近には同世代のおじさんやおばさんたちがニコニコしながら開場を待っている。

ショップで買った黒いツアーTシャツに着替え、ツアータオルを首に、手にはハート形のペンライトを持ち準備OK(松葉づえはどうしよう)

松葉づえに気付いたのか、スタッフが優先して入場させてくれた。(ここにもいい人がいた)
前から5列目のやや中央の席。なかなかいいぞ。

いよいよ始まる。前奏の音が大きくなってきた。
周りの人達もミポリンがいつ登場するのか、ワクワクしている。
歌が始まった。姿はまだ見えない。
しばらくしてステージ中央の西洋風な扉が開くと同時に会場は最高潮に。
「ミポリ〜ン!」「みほちゃ〜ん!」歓声が飛び交う。
25年ぶりに会えた感動で目じりが熱くなる。
歳は重ねているが、オーラは25年前と変わらない。
黄色のミニスカートに銀色のニーハイブーツ。やられた(想定外の衣装)

昔のヒット曲を重ねながらあっという間に楽しぃ時は過ぎる。
アンコールのあと、最後は「トレジャー」という曲で締めくくられた。
「ありがとう」「元気でね」とミポリンが観客に一生懸命に手を振り、別れの言葉をみんなに送る。
その中の「自分を大事にね」という言葉は25年前にはなかった。歳相応で重みがあった。

別れを惜しみつつ席を立とうとすると突然ステージの扉が開き、メンバー全員がふたたび顔を覗かせた。
観客たちは突然のことに再度歓声をあげる。

2時間を歌い、踊り続けた54歳のミポリンは元気だった。その元気をもらった。
茨の道を避け、おいしい蜜だけを吸っている自分に喝を入れられた気がした。
しかし、その元気は帰りの登り階段で使い果たした。転ばずに良かった。

来年は芸能活動40周年だそうだ。
来年もまた来てくださいね。待ってま〜す。

(ギブスカットの日まであと9日)